イソフラボンを深く知る!

イソフラボンは前立腺がんの予防に役立つ?

大豆イソフラボンといえば、更年期障害の症状緩和をはじめ、女性の健康に役立つというイメージが強くなっています。 とはいえ、男性がイソフラボンを摂取するメリットがないのかというと、そんなことはありません。

男性固有のがんである、前立腺がんの予防に役立つ可能性があるのです。

前立腺がんへの効果は実証されている

イソフラボンが前立腺がんの予防に役立つというのは、臨床試験で証明されています。

病巣が限局されていれば効果的

国立がんセンターが行った臨床試験によると、前立腺がんの病巣が原発巣に限定されている場合、イソフラボンの摂取によって進行を抑えられることが分かっています。

イソフラボンそのものを投与しても、味噌汁や大豆製品によって摂取しても、イソフラボンの摂取量が多ければ多いほど、前立腺がんの進行を食い止められているのです。

進行がんへの効果は疑問

ただ、病巣が前立腺だけにとどまっていない進行がんになると、イソフラボンの効果はほとんど見られなくなります。 特に味噌汁からイソフラボンを摂取している場合には、がんの進行が速くなっているくらいです。

つまり、イソフラボンはがんが進行する前に効果を発揮するというわけで、そういう意味では予防に役立つ成分だと言えそうです。

なぜイソフラボンが前立腺がんに効果的なの?

では、なぜイソフラボンが前立腺がんに対して効果を発揮してくれるのでしょうか。 それは、イソフラボンの分子構造が女性ホルモンに似ているため、受容体と結合して女性ホルモンに似た働きをしてくれることが関係しています。

前立腺がんの治療では進行の原因となる男性ホルモンの働きを抑えるため、女性ホルモンそのものが使われることがあります。 イソフラボンを摂取することで、体内の女性ホルモンを増やすのと似たような状態となります。

これによって男性ホルモンの働きを抑え、前立腺がんの進行を食い止めることができているのではないかとみられています。