イソフラボンの抗ガン作用
イソフラボンにはさまざまな効果がありますが、ガンの発症や進行を抑える抗ガン作用があることも分かっています。 イソフラボンがどのようなメカニズムで抗ガン作用を発揮しているのか、説明していきましょう。
前立腺ガンだけに効果があるわけではない
国立がん研究センターによると、イソフラボンの摂取量が多い男性は、前立腺ガンの進行が抑えられることが分かっています。
前立腺ガンは男性ホルモンによって活性化するため、イソフラボンの女性ホルモンに似た働きをする効果が、男性ホルモンの働きを抑えることにつながっているためとされています。 ただ、イソフラボンは前立腺ガン以外にも胃癌、肝臓ガン、白血病の進行を抑制する効果があることが分かっています。
それどころか、女性ホルモンが進行要因になるとされている乳ガンも、イソフラボンによって抑制できることが確認されているのです。 なぜこのような抗ガン作用を発揮することができるのでしょうか。
カギを握る2つの酵素
イソフラボンの抗ガン作用には、2つの酵素が関係しています。 チロシンキナーゼとトポイソメラーゼで、この2つの働きを抑えることで、さまざまなガンの進行を抑制できるのです。
チロシンキナーゼを抑制
チロシンキナーゼという酵素は細胞分裂を助けてくれる酵素ですが、ガン細胞の増殖にも関係しているという困った面があります。
イソフラボンにはゲニステイン、ダイゼイン、グリシテインの3種類がありますが、このうちゲニステインにはチロシンキナーゼの働きを抑える効果があります。 この効果が、ガン細胞の増殖抑制につながっているというわけです。
トポイソメラーゼも抑える
ガン進行を抑制するもうひとつのカギは、トポイソメラーゼという酵素です。 トポイソメラーゼは正常なDNAを生成するために必要な酵素で、人間の体にとっては欠かせないものです。
ただ、ガン細胞のDNAの生成にも必要になってくるという問題点があります。 イソフラボンには、このトポイソメラーゼの働きを阻害する効果があるのです。
この効果によってガン細胞のDNA生成を阻害していることが、抗ガン作用につながっているとみられています。