イソフラボンを深く知る!

閉経後の女性には
イソフラボン76ミリグラムが必要

農林水産省は、1日当たりの大豆イソフラボンの摂取について、75ミリグラムが上限というガイドラインを示しています。 ただ、これはあくまでも閉経前の女性を対象としたものです。

閉経後の女性については、76ミリグラムを超えるイソフラボンの摂取が必要となる可能性があるのです。

閉経前と閉経後にはどのような違いがある?

女性の場合、閉経前と閉経後には大きな違いがあります。 女性ホルモンの分泌量です。

生理が来るのは女性ホルモンのおかげ

そもそも、生理は女性ホルモンの働きによって来るものなのです。 女性ホルモンには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類があります。

卵胞ホルモンには卵子を育てる働きがあり、育った卵子が卵巣を飛び出して子宮内にやってくるから生理が起きるというわけです。 そのためには、卵巣から十分な卵胞ホルモンが分泌されている必要があるのです。

閉経前と閉経後を一緒にしてはいけない理由とは

ところが、閉経後の女性は加齢による卵巣の衰えが原因で、卵胞ホルモンの分泌量が低下しています。 このため、卵子が十分に成長してくれなくなり、生理が来なくなるというわけです。

イソフラボンはこの卵胞ホルモンに似た働きをするので、摂取しすぎるとホルモンバランスを崩す可能性があり、上限量が設定されているのです。 卵胞ホルモンの量が違う閉経前と閉経後を一緒にするのは無理があるというわけで、閉経後は卵胞ホルモンの減少を補うため、76ミリグラム以上のイソフラボンの摂取が必要になるのです。

臨床試験でも問題なし

実際、米国では閉経期の女性の1日当たり75ミリグラムを超えるイソフラボンを投与する臨床試験が行われています。 1日当たり80ミリグラムと120ミリグラムを投与しても、健康面への悪影響は皆無でした。

子宮内膜癌と乳癌を発症した人が1人ずついましたが、発症率は通常よりも低いものです。 イソフラボンの過剰摂取が問題視されているのは健康面への悪影響が懸念されるためで、悪影響がないのならば76ミリグラム以上を摂取してもOKという結論になりそうです。